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この度、伝統ある阿倍野高校 芝蘭会 会長を拝命し、昭和31年生まれ、27期という、今までにない若輩者ではございますが、今日を築かれた先輩諸氏の志を引き継ぎ、さらなる発展を期して全力を尽くす所存です。
また、今回の役員には、今まで大変ご苦労をしてくださった諸先輩方と、新たな息吹として、次代を担う、30期40期代からもお願いいたしました。
私が、阿倍野高校に入学しましたのは昭和47年、高女21期卒業の母の強い勧めでありました。そして素晴らしい先生方と級友に囲まれ、本当に楽しく有意義な青春時代をおくらせていただきました。母子二代に亘ってお教えをいただいた先生方も多数おられます。
故安永美雪子先生には1年生と3年生、16期の卒業生でもある廣川龍男先生には2年生の時に担任をしていただきました。
大正11年に創立いたしました阿部野高等女学校の初の卒業生が出ましたのが昭和2年、その年に芝蘭会は発足、すでに81年もの歴史です。戦前戦中の女学校時代を過ごしました母からは阿部野高女の誇りや、素晴らしい教えをいまだに聞かされております。また当時、着物に緑色の袴を穿いて通ってこられた芝蘭会の先輩方に、在高生の女学生がいかに憧れたかなどの裏話も聞いております。
それ以来続く芝蘭会の会長は、ちょうど私で10代目となるそうです。伝統ある芝蘭会会長の重責に耐えうるかどうか思い悩みましたが、母子でお世話になった愛しい母校にご恩返しの時が来たと考え、お引き受けしました。
私の出身大学の校歌に、相馬御風作詞の「あれ見よかしこの常磐の森は、こころのふるさと われらが母校、集り散じて人は変れど、仰ぐは同じき理想の光」という歌詞がございます。まさに八十有余年の伝統ある阿部野高女、阿倍野高校へ、集まり散じた人々は数えきれないほどですが、同じき理想の光を仰いで、阿部野高等女学校から引き継がれた魂のようなものを感じているのは私だけではないと思います。
今年の新入生は何と63期 母校をとりまく環境も大きく変わってまいりました。何よりも大きな問題は少子化です。現在は21クラス840人の在校生となっています。在校時にあったクラブ活動なども、すでに廃部となり寂しい思いをされているOB諸氏も多いことと思います。学校とも力を合わせて、一人でも多くの受験生が是非阿倍野高校に学びたいと思ってくれるよう努力してまいります。
また卒業生におきましても芝蘭会への関心度が年々低くなっております。芝蘭会を18歳から99歳にいたるまでの同窓生にとっていかに魅力的な会とするかが私の役目であると考えております。創立90周年、100周年に向けて、次代の方々へ活性化された芝蘭会を引き継げていければと存じます。
最後になりましたが、
34年前、卒業にあたり故松隈邦夫先生から贈っていただきました直筆の漢詩を改めて見ました。
唐の詩人賈島の七言絶句です。
度桑乾(そうかんをわたる) 賈島(中唐)
客舎并州已十霜(へいしゅうに かくしゃして すでに じっそう)
帰心日夜憶咸陽(きしん にちや かんようをおもう)
無端更渡桑乾水(はしなくも さらにわたる そうかんのみず)
郤望并州是故郷(かえって へいしゅうをのぞめば これ こきょう)
目前に控えた卒業に、君たちは新たな未来に胸を膨らませていることと思う、しかし一歩卒業生として阿倍野高校の校門の外に歩みでた時、そこは故郷のように思うであろう との先生のお気持ちであったと思います。いまあらためて、こころのふるさとに帰って故郷の為に尽くすことを、諸先輩や恩師の先生方、また今日まで御苦労をいただきました皆様からの天命と考えております。
末筆ながら、芝蘭会会員の皆様がたの、深いご理解とご協力、ご支援ご鞭撻を、賜りますこと、心よりお願申し上げます。
<プロフィール>
敷島鐵雄 (しきしま てつお)
大阪シンフォニカー交響楽団 楽団長
大阪シンフォニカー協会 常務理事・事務局長
昭和31年11月 大阪市住吉区に生まれる
学歴
昭和44年3月 大阪市立 住吉小学校卒業
昭和47年3月 大阪市立 住吉中学校卒業
昭和47年4月 大阪府立 阿倍野高校入学 剣道部主将を務める
昭和50年3月 大阪府立 阿倍野高校卒業
昭和55年3月 早稲田大学卒業
職歴
株式会社 ウノアエレ・ジャパン(住友商事子会社)勤務を経て
平成3年12月 大阪シンフォニカー事務局長に就任
平成13年7月 大阪シンフォニカー交響楽団 楽団長に就任
平成18年10月 大阪シンフォニカー協会 常務理事に就任
平成12年より14年と平成18年より20年の2期にわたり
社団法人 日本オーケストラ連盟理事に就任
平成18年9月 芸術家会議 入会
平成6年〜8年 大阪青年会議所 所属
平成15年より 堺ロータリークラブ会員
趣味・その他
剣道(三段) ゴルフ 社寺巡拝 歴史研究
ライフワークとして四国遍路を13回結願
四国遍路四国八十八ヶ所霊場会公認中先達 四国別格二十霊場公認中先達 四国三十六不動霊場公認中先達 西国三十三ヵ所公認先達 近畿三十六不動霊場公認先達
平成15年4月より 高野山大学大学院 文学研究科 密教学専攻 修士課程に在学
芝蘭会歴
昭和50年 評議員(27期)に就任
平成3年 幹事に就任
平成6年 会計監査に就任
平成20年 会長に就任
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